2023 年は心理テストが大きく広がった年でした。年末には高い成果を出したチームを招き、心理テスト制作の苦労、学び、振り返りを語り合い、共有会の後に 3 つの共通する重要ポイントをまとめました。心理テストを作りたい方は必見です!
2023 年に大ヒットした心理テスト、その仕掛け人チームが語る
「思わず共有したくなる心理テストの要素とは?」
「制作で最も行き詰まる段階は?」
「コンバージョン率を上げる工夫は?」
OOOPEN Lab の実験員たちは毎日こうした問いを議論しています⋯⋯
ある日、「一途創意」(「圈內人集合」心理テスト制作チーム)と「只要有人」(社群丼運営チーム)に出会い、こうした問いを話し始めると止まりませんでした。話し足りなかった私たちは、さらに多くの素晴らしいチームを招いて一度に話し尽くすことにしました!
これらのチームはさまざまな業界にまたがり、心理テストを異なるマーケティング課題に活用しています。唯一の共通点は、2023 年に心理テストの可能性を新たな高みへ押し上げたことです。この先は好奇心のままに読みたい内容をクリックして、この熱量あふれる共有会に参加している気分を味わってください!
目次:時間が限られている方へ
- 現場からの洞察 – 心理テストで大きな成果を生む 3 つの共通点
- 「爆発的な拡散」の裏にあった投資とは?|『找找圈內人|測你自帶什麼屬性?』一途創意
- 言葉を一つ変えるだけで、テーマとの距離を縮められる?|『遇到莫名其妙的鳥事時,你會變身為___?』アムネスティ・インターナショナル
- 結果ページのデザインで、より自分ごとに感じてもらうには?『社畜檢驗室』『Dcard Select 命定旅遊季』Dcard
- ブランドの想起率を効果的に高めるには?|『你是什麼蛋糕?』CakeResume
- 硬いテーマでも「5 分間」の対話を生める?|『話題圍爐』『你生活中的性平過敏原』Relanding Design
- 登録コンバージョン率が目標超えしたのは、あのボタンを外したから?|『宇宙共振頻率』『你內心住著什麼小怪物?』Hahow
- OOOPEN Lab プラットフォーム「心理テストの舞台裏データを公開」- 2024/1/31 までに登録すると、まだ受け取れるチャンス!『ピンボール 1 ゲーム分の時間で読む 2023 年心理テストレポート』を逃すと次は来年です!
現場からの洞察 – 心理テストで大きな成果を生む 3 つの共通点
優れた心理テストはさまざまなメディアで紹介されていますが、その内容は「心理テストで遊ぶのが好きな人」に向けた、面白さの紹介やプレイの推薦が中心です。記事は多くても「心理テストを制作するチーム」向けの分析や提案はありません。今回はプロジェクトの表舞台の紹介を省き、舞台裏の分析に焦点を当てます。
6 チームが 3 時間にわたり制作過程を自ら共有し、最後には交流したい問いを自由に語り合う、実に充実した時間でした。まずは OOOPEN Lab のゲーム管理員 X が、目から鱗の 3 つの「共通する重要な洞察」を紹介します。
【共通点 1】テスト名には、検索や推薦の際にすぐ見つけられる、分かりやすく覚えやすい「キーワード」を必ず入れる
上の目次に並ぶ心理テストの名前を見ると、それぞれの「覚えやすいキーワード」がすぐにつかめます。しかも、そのキーワードがテストで「広めたいイベントやテーマ、ブランド名」になっているのです!
- 『圈內人集合』は、2023 年台湾デザインエキスポのテーマ「O(圈)起來」に直接応えています。
- 『你內心住著什麼小怪物?』は、季節に合ったハロウィン企画と結び付いています。
- 『遇到莫名其妙的鳥事時,你會變身為____?』は、「鳥事」を「人権を奪われる不公正な扱い」にたとえました。分かりにくかった団体のイメージを一新し、人権問題との距離を縮めています。
- 『你是什麼蛋糕?』は、ブランド名にある親しみやすい「ケーキ」と「就職活動初心者の村」という設定を組み合わせました。「CakeResume は履歴書作成ツールにすぎない」というイメージを覆し、「求人プラットフォームとしてのブランド想起率」を大きく高めています。
ほかのテストは「的確で覚えやすいキーワード」をどう活用し、複数のマーケティング目標を同時に達成しているのでしょうか。ぜひご自身で探してみてください!
この記事で紹介した優れた事例のほかにも、サイトには数多くのチームへの直接インタビューがあります。興味のあるテーマを選び、「テストのキーワード」に注目しながら読んでみてください。
【共通点 2】結果ページのデザインに最も時間をかけ、ゴールから逆算して影響要素を考え、コピーとビジュアルを磨き続ける
ユーザーにとって、心理テスト体験の始まりと終わりはどちらも「結果ページ」です。最初のきっかけは、友人やインフルエンサーが SNS のストーリーズで共有した投稿かもしれません。最もよく共有されるのは表紙ではなく、自分に直結する結果ページです。最後まで遊んだ人が共有したくなるかどうかも、結果ページのデザインに大きく左右されます。
同時に、結果ページのデザインは、どのチームも頭を悩ませながら新しい試みを重ねる部分です。「長押しで共有」される最初の画像は、スマートフォンの一画面分しかありません。わずかなレイアウト変更にも、さまざまな検討が重なっています。
- Dcard は、回答者が「ストーリーズで特に印を付けた、共感を呼びやすいポイント」を観察しました。人々が注目する細部を見つけ、宣伝時にその切り口を強調しています。
- アムネスティ・インターナショナルは、迫害を受け支援を必要とする人々を「鳥事夥伴」欄に載せ、最も多く共有される結果ページへ自然に組み込みました。
- Hahow は、多くの人が「長押しでダウンロード」して共有していることに気付きました。「イベントページへの誘導」のコンバージョン率を上げるため、結果ページから思い切って「共有ボタン」を外しました。その結果、新規会員は 10,000 人を超え、閲覧数は 300 万回を上回りました。
- Relanding は、結果ページの視覚的な圧迫感を減らし、読みやすくするため、画像の中に文章を配置しました。
【共通点 3】誘導前に一部の内容を示し、興味を引き、クリック後の行き先を伝える。重要な CTA の前は一、二文の説明だけで済ませない
導線を重視する心理テストでは、広めたい重要情報を「最初の共有画像のフッター」に置くケースが増えています。最も多く共有される画像に最初の手がかりを入れ、結果ページの後半でさらに誘導します。重要な CTA を単なるテキストボタンではなく、目を引く「画像ボタン」にする例もあります。
- 『你是什麼蛋糕?』は、テスト結果画像の後に「Dcard の人事掲示板の記事」をプレビュー表示し、興味を引いて自発的なクリックを促しました。
- 『遇到莫名其妙的鳥事時,你會變身為____?』は、テスト結果画像の後に活動理念の詳しい説明を載せました。「アムネスティ・インターナショナル」と「ライティングマラソン」を知ってもらい、行動につながる信頼を築いています。
- Dcard は、社会人と Dcard の接点を作り、コミュニティプラットフォームを広めるため、コピーに「退勤後は Dcard のおもしろ掲示板を見てリフレッシュ」という場面を取り入れました。結果ページの最後には、関連する Dcard の各種掲示板を載せています。
「爆発的な拡散」の裏にあった投資とは?|『找找圈內人|測你自帶什麼屬性?』一途創意
【心理テスト企画の背景】
公開終了しないテストの全内容はこちら(アイデアギャラリー)(テストへのリンク)
『圈內人集合』は、2023 台湾デザインエキスポのために制作された心理テストゲームです。テーマは、デザインエキスポの二つの軸を中心に設定されています。
- デザインエキスポのテーマ「新北 O 起來」。「圈」の由来です。
- デザインエキスポの中心概念「デザインを都市運営と市民生活に取り入れる」。より多くの(デザイン)業界外の人を仲間にすることを目指します。
【制作過程を公開】
一途創意の CEO、虎牙さんは、発表の冒頭で心理テスト制作の要点をこう語りました。「テストを作るとき、最初に決めるべきなのは『結果を何にするか』です。」
2〜3 か月にわたる提案と制作の中で、一途が最初に考えたのはテスト結果でした。台湾デザインエキスポのテーマ「新北 O 起來」に応えるため、浮き輪や目のくまなど「圈」にまつわる語呂合わせに加え、観察圈、幻想圈といった、より具体的でデザインのスタイルに近い表現も試しました。しかし、どれも結果を「その人の性格」に結び付けるのが難しく、制作が長く行き詰まった部分でした。
最後にひらめいたのが、ポケモンのような「タイプ」を参考にすることでした。結果を水、炎、岩など定番のタイプ名にすることで、直感的な親しみやすさを生み、文化の違いも越えて、どの国や文化の人も「圈內人」になれるようにしました。
「アイデア出しと提案の間に、何回話し合いましたか?」
「1 回です。ただし、最初から最後までずっと続きました。夜中まで話すこともありました……」2 か月続いた話し合いでは、チームが自問自答を重ね、「テストのロジックとコピーに納得できるか」を問い続けました。
「最終的な結果ページのレイアウトは、どのように生まれましたか?」
テスト制作の経験が豊富な一途は、既存のテンプレートが似通っていることに気付きました。そこで従来の枠を破ろうと、ビジュアルに「ステッカーを貼る」スタイルを取り入れました。
しかし、ステッカー風に見せたコピーは、すぐに注意を引きにくいことも分かりました。何度も一から作り直し、画像を大きくしてラベルの配置を繰り返し調整した末に、最終版が完成しました。
【目標の成果と経験の共有】
「テストがヒットしたかどうか、どのように評価しますか?主にどの指標を見ますか?」
「テストが同質的なコミュニティーを越え、一定の拡散を生んだかを見るときは、Instagram のストーリーズに自発的な共有がどれくらい流れてくるかを確認します。推計では、回答数 20 万件超が、大規模に広がったかどうかの目安です。」
「どんなテストがヒットしますか?」
「相性が良い、または反発し合う関係」や、「幅広い人が受け入れやすいもの」、たとえばタイプのような要素は、社会に受け入れられやすいそうです。また、「かわいさ優先」も一途創意が心理テストを作るうえで大切にする基本です。「必ずかわいくする」ことで、SNS でも広がりやすくなります。ただし、それ以外に「成功するテストの公式」を一つにまとめることは、まだできていません。
「ほかに後押しとなった要因はありますか?」
テスト公開の投稿後、トラフィックは 1,700 万に達しました。「今回は事前にマーケティング施策を組んでいません。それでもこの成果を出せたのは、台湾デザインエキスポと主催団体の『文博會』自体が強い IP だったからかもしれません。イベントは無料で一定の来場者が見込め、対象者ももともとテスト好きでした。強い IP を持つことは、成功要因の一つだと考えられます。」
「ただし、同じく強い IP を使った香港での事例は、異なる結果になりました。『靈魂色彩學』テストでは、完了者が 90 万人を超えたものの、70〜80% は台湾の人で、対象としていた香港の人は約 20% にとどまりました。『どんなテストがヒットするのか』については、さらに議論と観察が必要です。」
「次回はどんな挑戦をしたいですか?」
「毎回デザインを変えたいと思いますが、改変のたびに新しい実験となり、成果を予測できません。むしろ成功済みのテンプレートを使い続けた方が、似た成果を得やすいので、とても悩みます。」
今回の結果ページも、当初はもっと新しい表現に挑む予定でした。しかし、分かりにくい、魅力が足りないと判断し、何度も以前試した形に近づけて調整しました。現状では、「改変を重ねればトラフィックが伸びる」とは断言できません。
言葉を一つ変えるだけで、テーマとの距離を縮められる?|『遇到莫名其妙的鳥事時,你會變身為___?』アムネスティ・インターナショナル
1961 年に設立されたアムネスティ・インターナショナルは、現在、世界最大の人権団体です。当初は、暴力を使ったり主張したりしていないにもかかわらず、身分や信念を理由に投獄された「良心の囚人」を手紙で支援していました。その後、武力紛争、LGBTQ+、女性の権利などにも取り組み、調査と支援者の動員を中心に活動しています。
【心理テスト企画の背景】
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「心理テストで、どのようなマーケティング目標を達成したいと考えましたか?」
アムネスティ・インターナショナルは、台湾での名称に「特赦」が含まれるため、特定の人を恩赦する団体だと誤解されることが多く、イベントへの賛同を得にくいという課題がありました。そこで心理テストを通じ、気軽で分かりやすい形で人々に近づこうと考えました。今回の「ライティングマラソン」を広めるだけでなく、団体への理解と信頼を深めてもらうことも目標でした。
【制作過程を公開】
「『鳥事』というコンセプトで見せるアイデアは、どのように生まれましたか?」
「心理テスト制作は初めてでした。見せ方のアイデアから結果ページの各ブロックのデザインまで、協力した企画団体と一緒に試行錯誤を続けました。」
ライティングマラソン Write for Rights は、人権侵害を受けている人々を手紙で支援する活動で、毎年 10 人を選びます。しかし台湾では、名称から本当にマラソンを走る活動だと誤解されることが多くありました。そこで「活動の内容を正しく伝える」こと、従来とは異なる人々にも届き、同質的なコミュニティーを越えることを目的にテストを制作しました。
「基本的な権利を訴えただけで迫害される」➠➠「鳥事に遭う」
ライティングマラソンで支援する人々が迫害された理由は、多くの人にとって想像しにくいものです。回答への興味を引き、この問題を知ってもらうため、誰もが実感しやすい日常経験である「鳥事に遭う」を切り口にしました。手紙を送ることには「飛んでいく」というイメージもあります。そのため、テスト名と質問は鳥事を軸にし、結果では鳥の種類を主役にしました。
「結果ページの重要情報は、どのような考えで配置しましたか?」
深刻なテーマの伝えにくさを熟知しているアムネスティは、支援対象者や人権侵害など、硬く重い活動情報やリンクを結果ページの小さな一角に置きました。早い段階で前面に出して反発を招き、テストへの興味を失わせないためです。
また、支援対象者と一般の人との共通点として「誰もが鳥事に遭う」を見つけ、テストの入口にしました。これにより、テストと迫害を受ける人々を結び付けています。
【目標の成果と経験の共有】
団体のメールマガジンや SNS に加え、「法律白話文運動」など社会問題を扱うインフルエンサーにも活動を紹介してもらいました。最終的に、完了者は 40 万人、共有回数は 3 万回を超え、実際に署名した人も 1,000 人を上回りました。
SNS の反応からも、従来のコミュニティーを越えて届いたことが分かりました。親しみやすいテーマによって、より多くの若者が自発的に共有したのです。「今後も心理テストや別の楽しい体験を試し、社会問題を話題に変えて、より多くの人の自発的な参加につなげたいです。」
結果ページのデザインで、より自分ごとに感じてもらうには?『社畜檢驗室』『Dcard Select 命定旅遊季』Dcard
若者に人気のコミュニティープラットフォームDcard は、さまざまなインタラクティブ企画を試してきました。今回の共有会には、マーケティング、EC、広告の 3 部門からメンバーが参加し、複数の事例を紹介してくれました。ここでは、そのうち二つの事例を取り上げます。
『社畜檢驗室』
【心理テスト企画の背景】
「心理テストで、どのようなマーケティング目標を達成したいと考えましたか?」
テストの設定を通じ、社会人と Dcard の接点を作ることが目標でした。「社会人」は幅広いため、今回はまず「働く人」に対象を絞りました。
【制作過程を公開】
「制作アイデアの第一歩は何でしたか?」
「どうすれば SNS で共有したくなるか」から考え、回答者を「社畜」とする企画を中心に据えました。コピーでは前向きな言葉を使い、社畜の悲惨さを売りにするイメージを、よく働き、たくましく生きる性格へと置き換えました。社畜には笑えるほど否定的な印象もありますが、人は自分の良い面を見せたいものです。回答者が SNS で進んで共有し、友人とのやり取りが生まれるようにしました。
「デザインで共有したくなる気持ちを高めるには?」
Dcard は、「コピーが回答者の心に響いたとき」にこそ、特に共有したくなると考えました。そのため、結果のコピー、タグ、指数の設計に最も時間をかけました。社畜ごとに人物像と性格を設定し、自分ごととして感じられるようにしています。
数多くの心理テストを制作した Dcard は、テスト結果が「一枚のストーリーズ」として共有されることが多いと気付きました。そこで、詰め込んだ文章を「従順度」や「昇給幅」といった一目で分かる数値に置き換え、見どころを増やして共感を得やすくしました。
さらに、結果画像で「数値による違い」や「相性」を見せると、回答者は友人の結果にも興味を持ちやすくなり、自発的に友人を誘うきっかけになります。上司が部下にテストを受けてもらい、適した仕事環境を知ろうとした例まであったそうです。
「マーケティング目標と行動への導線を、自然に組み込むには?」
社会人と Dcard の接点を作り、コミュニティープラットフォームを広めるため、コピーには適宜ブランド要素も入れました。たとえば、社畜の性格を表す文章に「退勤後は Dcard のおもしろ掲示板を見てリフレッシュ」という場面を加えています。
コピーだけでなく、結果ページには関連する Dcard の各種掲示板も掲載しました。興味を引きながら、Dcard の記事を回答者に紹介しています。
【目標の成果と経験の共有】
「有名 IP とのコラボレーションは、どのような経験と成果につながりましたか?」
「ユーモラスで親しみのあるイラストが、テスト公開後の宣伝を大きく後押ししました」。全体の成果を後から分析しても、投じた資源に見合う効果があったと分かりました。
「宣伝効果を高めるために、ほかにどんな工夫をしましたか?」
成果と話題を持続させるため、心理テストの公開後もマーケティング素材を調整し続けました。たとえば、回答者が「ストーリーズで特に印を付けた、共感を呼びやすいポイント」を観察し、人々が注目する細部を見つけて、宣伝時にその切り口を強調しました。
『Dcard Select 命定旅遊季』- 好物研究室
【心理テスト企画の背景】
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「心理テストで、どのようなマーケティング目標を達成したいと考えましたか?」
プラットフォームの強みは、管理画面のデータを正確に把握し、「広めたい内容に関連する話題へ関心を持つ層」を直接見つけて通知できることです。話題の傾向や細部も深く理解できるため、時事に合わせて的確に情報を届け、商品を販売できます。
このマーケティング企画では、旅行需要の回復に合わせ、美容や旅行商品に関する心理テストを公開しました。最終目標は関連商品の販売です。同時に、「ゲーム化した体験と商品ページの閲覧を通じて、ユーザーの印象に残す」ことも目指しました。
【制作過程を公開】
旅行需要の高まりを察知すると、すぐにプラットフォーム内のセレクトブランド「好物研究室」との連携を考えました。抽選企画も組み合わせ、「旅行関連のセレクト商品」の購入へ誘導しました。
有名で人気のある海外の都市や観光地に、航空券やインスタント写真など、シンプルで分かりやすいビジュアル要素を組み合わせ、心地よい旅の雰囲気を作りました。
【目標の成果と経験の共有】
第 1 段階では閲覧数と共有数を確認します。どちらも好調で、共有数は予想を上回りました。サイト利用者の好みを的確に捉えられたことが分かります。
第 2 段階では商品ページのコンバージョン率と購入率を確認します。どちらも外部チャネル経由の成果が、ほかの企画を上回りました。
ほかのメディアによる自発的な紹介も重要な指標です。今回は妞新聞や PopDaily が自主的に取り上げたことで、自社プラットフォーム内の共有を越える露出を得ました。
ブランドの想起率を効果的に高めるには?|『你是什麼蛋糕?』CakeResume
CakeResume はオンライン履歴書作成ツールから始まり、人材と企業をつなぐ求人プラットフォームへ発展しました。最近ではプロ人材のコミュニティーネットワーク構築にも取り組んでいます。現在、世界で 600 万人以上の利用者を持ち、仕事やキャリア、企業と人材の接点づくりを進めています。
【心理テスト企画の背景】
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「心理テストで、どのようなマーケティング目標を達成したいと考えましたか?」
「オンライン履歴書作成ツール」という固定イメージを脱し、「求人プラットフォーム」としてのブランド露出と想起率を高めることです。今回の企画は就職活動を始める人を対象とし、求人需要が高まる 6 月の卒業シーズンに公開しました。
【制作過程を公開】
「企画コンセプトとマーケティング戦略を、どう結び付けましたか?」
ブランド名に含まれる、覚えやすくおいしそうな「ケーキ」から発想し、「就職活動初心者の村」というゲームのコンセプトを組み合わせました。新卒者が就職市場へ入る場面を再現し、初心者の村で各種チュートリアル、資料、支援というステージを用意して、就職というミッションの達成を助けます。こうして、親しみがありながら新鮮な「就職活動初心者の村で、あなたはどんなケーキ?」というゲーム設定が生まれました。
マーケティング施策では、各素材を拡散性、ブランドとの関係の強さ、内容のトーンに応じて、直接コンテンツ、間接コンテンツ、周辺コンテンツに分けました。それぞれ、新卒者向け求人ページ、新卒者向け就活ガイド、最も外側にある『你是什麼蛋糕』テストに対応します。楽しく広がりやすい心理テストで、回答者を気軽な周辺コンテンツから、少しハードルの高い間接コンテンツである新卒者向け就活ガイドへ誘導し、最後にブランドの中心に最も近い直接コンテンツ、新卒者向け求人ページへ段階的につなげました。
「なぜ Dcard との協業を考えたのですか?」
CakeResume の既存利用者は社会人が中心ですが、卒業生の利用を増やしたいと考えていました。一方、大学生に広く使われる Dcard は、社会人にも参加してほしいと考えていました。両者の希望が補い合うため、Dcard と共同で心理テストゲームを公開しました。結果ページからは CakeResume の求人サイトと Dcard の就職掲示板へそれぞれ誘導し、話題を広げました。
「テスト制作の設定」
- 理論的な基礎
ホランドの職業興味理論を基礎にし、ブランドの「就職」イメージを強めました。ホランド理論の 6 タイプは、CakeResume の主要な 6 種類の求人とそのまま組み合わせられます。シンプルで分かりやすく、精度も保ったテスト結果を作れました。 - テスト設計の工夫
「就職活動初心者の村」というゲームへの没入感に合わせ、質問にも物語性を持たせました。ビジュアルにはピクセルアート、効果音には 8 ビット音楽を採用し、レトロゲーム風の没入体験を作っています。 - 結果ページの情報構成
結果ページを楽しい文章で見せながら、仕事、キャリア、就職活動という中心テーマに沿わせました。職場での強み、就職活動ガイド、向いている職種、仕事中毒かどうかなどを盛り込み、ブランドイメージとテストの楽しさを強めています。
【目標の成果と経験の共有】
「成果を見るとき、どの指標を参考にしますか?」
制作期間はわずか 2 か月でしたが、CakeResume のテストは 1 週間でプレイ数 60 万回を突破しました。完了率は 92% で、47 万人が最後まで回答しています。CakeResume 自身の SNS 投稿だけで表示回数は 127 万回に達し、その後も数十人のインフルエンサーが自発的に共有しました。テストは急速に広がり、初挑戦だったチームの予想を大きく超えました。
また、CakeResume が新たに開設した LINE 公式アカウントも、このテストを通じて友だちが数千人増えました。
「今回のマーケティング成果には、どのような予想外の効果がありましたか?」
事前の計画にはなかったものの、その後『遠見』誌の取材記事、妞新聞による自主的な紹介、4 分を超える TVBS の特集にも取り上げられました。こうしたメディア露出が、企画後半もテストへの関心を支えました。
硬いテーマでも「5 分間」の対話を生める?|『話題圍爐』『你生活中的性平過敏原』Relanding Design
Relanding Design は読書好きのマーケティングチームで、顧客の多くが研究者出身です。台湾の移行期正義や子どもの安全など、社会問題を深く扱う企画をよく手がけています。今回は二つの事例を紹介しました。一つは「独立したウェブページ」での体験、もう一つは「チャットボット」を使った心理テストです。
『話題圍爐』
【心理テスト企画の背景】
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これはチームが自主的に始めた企画です。選挙を通して、人と人の考え方には隔たりがあると実感した経験から、旧正月の食卓での会話を入口に、互いの交流を促したいと考えました。
【制作過程を公開】
「テーマとの距離を縮め、やわらかな対話を生むには?」
旧正月の雰囲気と、互いへの理解を深めるというテストの目的に合わせ、結果ではタイプ別の正月料理と話す内容も提案しました。食卓で会話を始めやすくするためです。
実際の出来事を選択肢にし、時事への関心と理解を測ります。最後に、最も関心のある話題を正月料理のタイプで示します。
質問では、旧正月に帰省して食事をし、親戚と話す没入型の場面を用意しました。さらに楽しいミーム画像を添え、回答者が退屈したり気が散ったりしにくくしています。
【目標の成果と経験の共有】
「マーケティング目標を達成できたか、どの指標で確認しますか?」
情報量が多く、考える必要のあるテーマが中心で、回答時間は 5.5 分に達しました。それでも完了率は 82% と高く、最初の質問での離脱率も 0.56% にとどまりました。
今回の回答者は 7,200 人を超えました。公開から約 2 日後、抽選企画や SNS 投稿による自然流入は徐々に落ち着きましたが、協力した KOC と Meta 広告の効果は続き、5 日目と 6 日目に一日あたりの最高トラフィックを記録しました。
『性平過敏原』
【心理テスト企画の背景】
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教育部と協力し、台湾初のジェンダー平等教育デーに合わせて公開した Instagram チャットボット型テストです。社会でジェンダー平等への関心を高めることを目指しました。
「今回の制作では、どんな課題がありましたか?」
制作期間はわずか 14 日でした。扱うテーマも繊細で、慎重さが必要です。伝える内容を前向きでやさしくするだけでなく、説教調になって回答者の反感を招き、逆効果になることも避けなければなりませんでした。
【制作過程を公開】
一般の人々を対象に、日常でよく見かけるジェンダーに関する言葉を選びました。ある人には「強いアレルギー反応」を起こさせる一方、口にする人は気付いていない「ジェンダーのアレルゲン」を可視化し、やさしいコミュニケーションから建設的な対話を生むことを目指しました。
「テストの仕組みとロジックは、どのように設計しましたか?」
今回は結果を 9 タイプに分けようとしましたが、非常に難しい作業でした。MBTI 理論はこの企画に合わないと考えたため、結果の設計に多くの時間をかけました。既存の心理学理論を基礎にするのではなく、チームリーダーの阿吹さんが持つ社会学の知識と関連書籍を頼りに、少しずつ分類しました。
「アレルゲンという企画コンセプトは、どのように生まれましたか?」
ジェンダー問題は繊細で対立を生みやすいため、Relanding は回答者の気持ちに配慮し、当初の二つの案を見送りました。
- ジェンダーの盲点。対象者の多くはジェンダー平等への意識が高く、さらに盲点を指摘すると、回答者を責めているように感じられます。
- ジェンダーの地雷。「地雷」という言葉自体が論争や対立を招きやすく、「面倒な人にだけ地雷がある」と連想させるおそれがあります。
最終的には、より中立的な「アレルゲン」を比喩に選びました。人を対象にせず、もともと環境に存在するものとして扱うことで、誰かを責める意味を持たせず、対立を穏やかに避けました。
「結果の共有画像は、どのような考えでデザインしましたか?」
当初は画像と文章を分けていましたが、チャット画面では視覚的な圧迫感が強くなりました。そこで文章を画像内に入れ、圧迫感を減らして読みやすくしました。
【目標の成果と経験の共有】
今回のマーケティングでは、消極男子や魔法少女など、もともとジェンダー意識の高いインフルエンサーと協力しました。これにより、「教育分野に関心を持つ人」以外にも届けました。
チームがさらに喜んだのは、公開後、多くの回答者が SNS で「自身の経験をつづった長文」を自発的に共有したことです。この反応から、「社会のジェンダー平等への関心を高め、自分との結び付きを強める」という当初の目標を達成できたと分かります。
「今後も心理テストに挑戦したいですか?どんな進展を期待しますか?」
挑戦したいです。性格診断以外にも、話題や価値観を扱うテストなど、より多くの形式を探りたいと考えています。同時に、心理テストへの反発にも向き合います。阿吹さんは SNS 上で、内容が似通った心理テストが次々と現れることに疲れた人がいると感じています。
登録コンバージョン率が目標超えしたのは、あのボタンを外したから?|『宇宙共振頻率』『你內心住著什麼小怪物?』Hahow
Hahow 好學校は、知識やスキルを共有するという考えから生まれたオンライン学習プラットフォームです。現在は分野を横断する 1,000 以上の講座を提供しています。理想の暮らしを目指す人が、学びを探して共有し続けることで選択肢と可能性を増やし、理想の自分に近づけるよう支援しています。
今回は Hahow のマーケティングチームが、2 回の心理テスト制作で改善を重ねた経験を紹介しました。同じマーケティング目標のもとで、デザインと伝え方をどう進化させ、成果を 10 倍以上に伸ばしたのかを具体的に示してくれました。
『宇宙共振頻率』
【心理テスト企画の背景】
公開終了しないテストの全内容はこちら(アイデアギャラリー)(テストへのリンク)
競争が激しくなるオンライン学習市場で、公式サイトのトラフィック、露出、会員登録数を増やすことが主な目的でした。
【制作過程を公開】
マーケティングチームは普段から多くの仕事を同時に進めるため、一人でアイデアを考えなければならないこともよくあります。その過程で ChatGPT が良い相談相手になりました。
今回は共振周波数の意味を考えるだけでなく、共振周波数と MBTI の 16 タイプとの関係を組み立てる際にも ChatGPT を使いました。これにより、検討の迷いと実行コストを大幅に減らしました。
【目標の成果と経験の共有】
「今回は明らかに期待を下回りました。」公開から 3 日でトラフィックは 100 万に達しましたが、クリック率は 1%、コンバージョン率は 0.1% にとどまりました。誘導から登録に至ったのは 963 人で、目標の会員登録数を達成できませんでした。
『你內心住著什麼小怪物?』
【心理テスト企画の背景】
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前回の心理テスト企画と同じく、公式サイトのトラフィック、露出、会員登録数を増やすことが主な目標でした。前回の経験を生かし、より良い成果を狙いました。
ハロウィンに合わせて公開し、内容も邪悪で暗い雰囲気にそろえました。結果では MBTI の暗い一面を描き、従来とは異なる MBTI テストに仕上げています。
【制作過程を公開】
- 季節の話題との連動:ハロウィンに合わせました。
- ビジュアル:親しみやすく、かわいくしました。
- 覚えやすさ:小さなモンスターを主役にし、検索や拡散に使えるキーワードを持たせました。
- テストの精度:当初は MBTI 以外の理論も検討しました。しかし Hahow チームは MBTI テストへの理解が深く、結果の精度が回答体験に影響することも考慮し、最終的に MBTI を選びました。
- 拡散と誘導の仕組み:
- 拡散:企画の初期に少額の広告を出し、抽選企画と組み合わせて広がりを増やしました。
- 誘導:結果の共有ボタンを外し、全モンスター図鑑の閲覧や抽選など、公式サイトへ進む動機を増やしました。テスト結果画像の最下部にはブランドの Instagram 情報を加え、SNS で共有された画像から、より多くの人をテストへ誘導しました。
【目標の成果と経験の共有】
「共有ボタンを外しても、本当に共有数へ影響しませんか?コンバージョン率は確実に上がりましたか?」
その後の検証で、結果が的確で、自発的に画像を長押し保存して共有したいと思えるなら、共有ボタンを外しても高い共有率を得られると分かりました。公式サイトのイベントページへの流入は主に Instagram からで、多くの回答者が自分で画像を保存し、Instagram へ共有していました。Hahow の観察では、回答者 10 人につき 1 人が、結果画像を Instagram のストーリーズにリンク付きで共有していました。
さらに、今回は行動へのコンバージョン率も大きく上がりました。心理テスト結果の全図鑑は 17%、抽選への誘導は 3.2% でした。「これは私たちも驚きました。抽選より、全モンスター図鑑の方が関心を集めたのです。」
「9 日間で 300 万のトラフィックを得ました。会員登録数の KPI は達成しましたか?」
「今回は会員登録数が目標を超えました!当選確率が上がる特別な抽選の仕組みを作り、回答者が毎日公式サイトでポイントを受け取るよう促しました。最終的に 40% の人が、ページを少なくとも 2 回訪れました。」
企画で増えた 10,000 人の会員の多くは、抽選への参加手続きの中で登録しました。今回の会員獲得単価は、従来の広告や無料講座などのマーケティング手法より大幅に低くなりました。
「ほかに興味深い発見はありましたか?」
回答データを分析すると、「INFP と ISFP の割合が高いことが分かりました。この二つは、テストを受けることも共有することも好きなタイプです。それが短期間でヒットした理由かもしれません。」
OOOPEN Lab プラットフォーム「心理テストの舞台裏データを公開」
プラットフォームを運営するOOOPEN Labは、寄せられた数百の質問をいくつかの興味深い Q&A にまとめ、舞台裏のデータから直接答えました。以下のイベントでの紹介に加え、2023 年 12 月には、さらに詳しい分析も公開しています。
*2023 年心理テストプラットフォームの完全版「舞台裏データ公開」を受け取りたい方は、2024.01.31 までに登録してください!(2023.12.28 までに登録した皆さんには送付済みです。メールボックスをご確認ください!)
回答者層
Q:心理テスト好きは女性ばかりですか?
A:回答者の男女比には変動がありますが、ほぼ 1:1 です。
Q:心理テストが好きなのは若者だけですか?
A:最も多い年齢層は 25〜44 歳ですが、45 歳以上も 3 割を占めます。
現在、心理テストの共有に使われる Instagram や Facebook では、24 歳以下の若者に届きにくい可能性があります。ただし、心理テストの利用者として大きな可能性を持つ層です。彼らの習慣に合う、新しい拡散経路を見つける必要がありそうです。
テスト設計
Q:質問数はいくつだと完了率が高くなりますか?
A:分析によると、質問数と完了率に関係はありません。OOOPEN Lab の管理データでは、多次元心理テストモジュールの平均完了率は 94%、心理テストモジュールも 90% 以上です。
Q:皆さん、質問をいくつ作っていますか?
A:80% のテストは 5〜12 問です。一方、20% は 13 問以上あり、最多は 32 問でした。それでも完了率は 90% 以上です。質問数が増えるほど完了率が下がるわけではなく、内容のおもしろさが重要だと改めて分かります。
Q:回答にはどれくらい時間をかけていますか?
A:平均閲覧時間は 1 問あたり 11〜13 秒で、皆さんが質問をしっかり読んでいることが分かります。10〜12 問の心理テストなら、回答だけで 2 分以上です。結果ページを読む時間は含まれていません!
Q:質問の画像デザインは、回答意欲に影響しますか?
A:全体の分析では、画像デザインとテスト完了率に関係はありません。質問で「画像機能」を使った場合と使わない場合で、完了率に明確な差は見られませんでした。それよりも、「質問内容に回答したくなる魅力があるか」が重要です。
テストの成果
Q:「共有率」と「外部リンクのクリック率」は、何%なら好成績ですか?
A:管理データでは、共有率が 10% を超えると、全テストの 60〜70% を上回ります。外部リンクのクリック率が 5% を超えると、半数のテストを上回ります。
フリートーク&次回は?
最後の自由な質疑応答も、とても盛り上がりました。進行を手伝ってくれた只要有人の傑哥さん、惜しみなく語ってくれた皆さん、ありがとうございました。この部分は少し秘密にしておきます。2024 年には公開イベントを別に開き、興味のある OOOPEN Lab の皆さんにも参加してもらえるかもしれません!
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