目次
- 愛の言葉におけるクオリティタイム(Quality Time)
- クオリティタイムが主要な愛の言葉であるサイン
- クオリティタイムを身につけるには?
- クオリティタイムは量より質
- クオリティタイムと肯定的な言葉の違い
愛の言葉は、ゲーリー・チャップマン博士(Dr. Gary Chapman)が数十年のカウンセリング経験からまとめた、5つの愛情表現です。その一つである「クオリティタイム(Quality Time)」は、パートナーに注意をそらさず、心を向けて共に過ごす時間(Undivided Time)を指します。
愛の言葉の5つの種類:
- 贈り物(Gift)
- クオリティタイム(Quality Time)
- 奉仕の行為(Acts of Service)
- 肯定的な言葉(Words of Affirmation)
- スキンシップ(Physical Touch)
自分がどの愛の言葉のタイプか、まだわからないですか?20問の質問であなたの愛の言葉タイプを診断できます ➜ 愛の言葉テスト
ゲーリー・チャップマン博士(Dr. Gary Chapman)は、次のように例えています。
愛の言葉としての「クオリティタイム」は、ただ二人でソファに座ってテレビを見ることではありません。テレビを消し、ソファに並んで座り、相手の目を見つめることです。
主要な愛の言葉が「クオリティタイム」である人は、気を散らされない寄り添いを受けることで、相手の愛を十分に感じられます。
反対に、パートナーから集中した時間を得られなければ、相手がさまざまな方法で愛を表現していても、時間がたつうちに愛されていると感じにくくなるかもしれません。
愛の言葉におけるクオリティタイム(Quality Time)
ゲーリー・チャップマン博士の整理によると、「クオリティタイム」とは、心を込めて寄り添うことで愛情や気持ちを伝えることを意味します。
恋愛の真っ最中にいるカップルと、長年連れ添った夫婦の違いは、すぐに見分けられることがあります。もっとも大きな違いは、互いに寄り添うときの関わり方に表れがちです。
同じ20分を一緒に過ごしても、恋愛の初期の恋人同士は、いつでも相手を見つめたり手をつないだりして、1分も離れたくないかのように過ごすかもしれません。長年連れ添った夫婦も同じ場所にいますが、それぞれ別のことをし、スマートフォンを見ながら食事をして、視線を交わす熱量も少なくなりがちです。
クオリティタイムで大切なのは、パートナーに自分の貴重な時間を贈ることです ——
20分の寄り添いは、人生の中で二度とやり直しも巻き戻しもできない20分を差し出すことです。主要な愛の言葉がクオリティタイムである人にとって、この行為には大きな力があります。
クオリティタイムが主要な愛の言葉であるサイン
自分やパートナーの愛の言葉を知りたいなら、愛の言葉テストを試してみましょう。「クオリティタイム」を主要な言葉とする人には、次のような特徴があります:
- 愛する人と十分な時間を過ごせないと、寂しさを感じる
- 一緒に過ごす時間は、愛の言葉やスキンシップ、贈り物、奉仕の行為よりも特別に重要である
- 一緒にする予定の活動やデートが事情で延期になると、とても悲しくなる
- 恋愛で最も大切な時間は、恋人と同じことをしたり、話したり、一緒に遊んだりする時間である
- 一緒に過ごす時間が足りないと、悲しさや距離を感じる
- 一緒にいるときに相手が気を散らしたり、真剣に聞いてくれなかったりすると、特に嫌に感じる
- 愛する人と過ごす予定をとても大切にし、その時間をより特別にしようとする
クオリティタイムを身につけるには?
誰にでも主要な愛の言葉があります。育った背景や家庭での教育によって、恋人同士の言葉がぴったり同じとは限りませんが、愛の言葉は後から学ぶことができます。
パートナーの主要な愛の言葉がクオリティタイムなら、それを「流暢に話す」鍵は、気を散らさずに寄り添うことを学ぶことです。具体的には、次の点を意識しましょう。
- 相手をしっかり見て、アイコンタクトを保つ
- 相手の話を聞きながら、別のことをしない
- クオリティタイムの要点は「注意をそらさずに集中する時間」です。手元に用事があるときは、正直に伝えましょう。たとえば「あと10分だけ待って。今していることを終えたら、ちゃんと一緒に過ごすよ」と言えば、多くのパートナーは理解してくれるはずです。
- 自分を弁護したり、分析や助言をしたりして、相手の話を遮らない
- 耳を傾け、相手の「気持ち」を大切にする
- ボディランゲージを観察する。言葉と動作がいつも完全に一致するとは限らないため、小さな手がかりからより多くの答えを見つけようとする
- 積極的に聞く ——
- 相手の話に集中する
- 体を少し相手のほうに向ける
- 肯定的に応じる
- 意味のある質問をする
- 相手から意見を求められていないなら、助言は控える
- 相手の立場に立って考えてみる
- 電子機器の使用を制限する
クオリティタイムは量より質
クオリティタイムという愛の言葉の要点は、相手に注意をそらさない関心(Undivided Attention)を向けることです。
テクノロジーが発達した現代では、これはいっそう難しいことですが、主要な愛の言葉がクオリティタイムである人にとっては特に重要です。
愛されていると感じ、愛情の燃料を補うために、彼らにはクオリティタイムが必要です。
二人が同じ家にいても、それぞれ別のことをしているなら、本当の意味で「一緒」にいるわけではなく、たまたま同じ空間にいるだけです。クオリティタイムでは「同じことを一緒にする」こと、そして相手に完全な注意を向けることが大切です。
親が子どもとボール遊びをする場面を例にすると、テレビを見ながらボール遊びをしても、子どもにとってそれは本当の寄り添いとはいえません。
気持ちを十分に伝えるために、大切なのはボールそのものではなく、「一緒に」ボールで遊ぶ時間です。そうでなければ、体はそばにいても、心はそこにありません。
クオリティタイムは量より質です。いつでも長くべったり一緒にいることではなく、寄り添うときに自分のすべての注意を相手に向けられるようにすることです。
クオリティタイムと肯定的な言葉の違い
クオリティタイムは集中して寄り添うことを重視するため、多くの場合「質の高い会話の時間(Quality Conversation)」、つまり相手の話に心を向けて耳を傾けることを含みます。質の高い会話は、もう一つの愛の言葉である「肯定的な言葉(Words of Affirmation)」とは異なります。
肯定的な言葉が重視するのは「話す言葉」そのものですが、クオリティタイムで重要なのは会話を「聞く」ことです。
クオリティの高い会話の時間には、相手の話を遮らず、会話中に気を散らさないことが含まれます。そのため、互いに「一緒にいる」ことは、会話の内容そのものよりはるかに大切です。
ある人にとって重要な愛の言葉が、別の人にも役立つとは限りません。相手が肯定的な言葉(Words of Affirmation)を聞きたがっているのに、クオリティタイム(Quality Conversation)をただ「話す」だけでは、言葉が通じないようなものです。二人が話していても、言葉が通じなければ、相手に愛を十分に感じてもらうのは難しいかもしれません。
時がたつにつれて、愛情の燃料は尽き、関係を保つことも難しくなるかもしれません。
主要な愛の言葉がクオリティタイムである人にとって、集中した寄り添いはかけがえのないものです。
良い関係を保つためには、どれほど忙しくてもクオリティタイムのための時間をつくるべきです。定期的に、心を込めて注意をそらさず相手に向き合うことで、愛情の燃料を満たし、不満や衝突など、コミュニケーション不足による恋愛の問題を避けられます。
Mindy
臨床心理学修士。臨床心理士の資格を持ち(心理字第2802号)、病院の精神科および児童精神科で実習を経験。心理力動的アプローチ、サイコドラマ、認知行動療法を専門とし、心理学知識の普及に取り組む心理学コンテンツ顧問およびメンタルヘルス講座の講師です。